土木構造物標準設計 Q&A

A6

 荷重による地盤内の応力の分布及び大きさを求める手法として、ブーシネスク等の理論式が良く知られていますが、擁壁工 指針では、実務上の便を考慮し、荷重をある分散角で地盤内に直線的に分布させる簡便法を示しています。また、その際の荷 重の形状についても、偏心荷重を受けたときの台形の地盤反力分布ではなく、全鉛直荷重を底版の全幅で除した等分布荷重と しています。これは、一般的な置き換え基礎の厚さが2m程度以上であれば大差のない結果が得られることからです。
 しかし、置き換え基礎の厚みが薄くなると、上記の前提条件が異なるため、偏心荷重を考慮した条件によって地耐力を評価 するのが望ましいと考えます。この場合の算定方法については、「道路土工−軟弱地盤対策工指針」が参考になります。


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