平成16年度全建賞のページ
■平成16年度 全建賞

■平成16年度全建賞の選考を終えて   (本賞審査委員長 小澤紀美子)
 全建賞は、わが国における建設技術の発展に寄与する賞として、昭和28年度に設けられ、以来毎年、優秀な建設事業を選考し実施した機関を表彰しており、平成16年度で52回目となる伝統ある賞であります。
 本賞は、平成15年度に、それまでの「全建賞」及び「21世紀の"人と建設技術"賞」を統合し、新たな「全建賞」として一本化が図られました。これは、建設技術を駆使し「物」を造ることと併せて、今日、事 業の効果・評価、環境への影響、住民意向の反映等、"使う側の観点をより重視"する行政が求められていること等から見直しが行なわれたものであり、時宜を得た改編であったと思っています。
 平成16年度の全建賞は、全国67の地方協会から推薦のあった222事業の中から、「建設技術の活用」(評価の視点(1))、及び「公共事業の進め方やストックの運用等」(評価の視点(2))により、優れた 成果が得られた、もしくは、得られようとする事業・施策を審査し、合計60事業を表彰することとしました。
 審査にあたって、「建設技術の活用」については、@)事業の効果、A)環境への配慮、B)コストの縮減、C)ユニバーサルデザイン、D)施工の効率化・円滑化、E)景観への配慮、F)ライフサイクル コストの低減、G)既存施設の活用や更新、の観点から、道路、河川、都市、住宅、建築、港湾、調査研究、特殊の8部門41事業を優秀な事業として選定しました。
 また、「公共事業の進め方やストックの運用等」については、@)企画、計画、設計、施工、運用、維持管理の段階における住民参加、A)ストックの有効活用に関する運用面の工夫、B)情報の提供や共 有、C)事前、事後における事業評価、D)事業手法や入札契約方法、の観点から、19事業を優秀な事業として選定しました。
 審査では、事業規模の大小に関わりなく、特に、上記の観点の中で一項目でも特出した点を有するか、あるいは、先駆的に取り組まれた類似性の少ない事業であるか等を最重要視し、時代の趨勢に相応しい 「全建賞」となるよう努めました。
 さて、今日、公共事業のあり方について様々な指摘等があります。社会資本の整備・運用等にあたり、国づくり、地域づくりに携わる技術者として、活力に満ちた魅力ある地域や安全で安心な暮らしを実現す るため、ハード・ソフトの両面で、より一層の努力と創意工夫が求められていると考えます。
 会員の皆様には、これまで培われた建設技術を基礎として、さらに技術の研鑚、知識の涵養に努められ、社会的な要請と建設技術の発展のためにご尽力されるとともに、本賞が、今後ともより一層意義ある ものとして発展されますよう期待し、結びとします。

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■平成16年度全建賞 受賞一覧
道路 河川 都市 住宅 建築 港湾 調査・研究 特殊

【道路部門】 16事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
一般道道札幌恵庭自転車道線自転車道整備事業
〇道道の自転車道利用促進のためのボランティア活動。
〇自転車の駅、冬季利用の提案など、「利用者会議」により、活用法の検討はもちろん、管理に至るまで様々な市民参加が行われている点を評価。
北海道札幌土木現業所
「なかまち夢通り」コミュニティ道路整備事業
〇福島県の歩行者優先コミュニティ道路整備における商店街関係者の参画。
〇計画から管理に至るまで、住民参加を基本に事業を実施。
〇他官庁事業とも連携を図り、効率的なまちづくりを展開していることを評価。
福島県県中建設事務所
福島空港・あぶくま南道路整備事業(7・8工区)
〇あぶくま高原自動車道有料道路整備における住民、専門家集団、行政の連携。
〇生活道路に比べて参画機運醸成が難しい幹線道路において、計画段階から管理までの本格的な地域住民参加をなしえた点を評価。
福島県あぶくま高原自動車道建設事務所
首都圏中央連絡自動車道あきる野IC〜日の出IC建設事業
〇首都圏中央連絡自動車道(あきる野付近)建設工事。
〇環状道路整備事業の代表的事例であり、自然環境に配慮したビオトープの設置や景観に配慮した構造物のデザインなどを評価。
国土交通省関東地方整備局
相武国道事務所
日本道路公団東京建設局
八王子工事事務所
県単道路改良(幹線道路網整備)事業札郷トンネル拡幅工事
〇県道札郷トンネルの現道通行を生かしながらの拡幅工事。
〇一般車両交通の遮断なしで、拡幅工事を無事故で完成した点を評価。
千葉県君津地域整備センター上総出張所
札の辻橋架替事業
〇都道の老朽化橋梁架け替え工事。
〇老朽化橋梁の架け替えの先進的な事例。厳しい施工条件下での架設など「施工の効率化・円滑化」がなされている。
東京都建設局道路建設部
東京都建設局第二建設事務所
国道17号和南津トンネル補修工事
〇中越地震で被災した国道17号のトンネル補修工事。
〇短時間で応急復旧した。災害復旧の今後のモデルになりうる点を評価。
国土交通省北陸地方整備局
長岡国道事務所
女性NPO法人と行政の協働による「須沢地下横断歩道ワークショップ」
〇国道、地下横断歩道整備女性NPO法人と行政の協働によるワークショップ。
〇緑化計画段階のみならず、施設完成後における維持管理においても、地域住民の参画が得られている点を評価。
国土交通省北陸地方整備局
高田河川国道事務所
一般県道手取川自転車道線自転車道建設事業(金名橋)
〇県道自転車道整備に鉄道の廃線敷地も利用。
〇金名橋梁整備は土木遺産の橋梁の部材を再利用した。
〇土木遺産活用が面白い。環境配慮型の架橋を評価。
石川県石川土木総合事務所
関越自動車道及び北陸自動車道における
新潟県中越地震災害応急復旧事業

〇関越・北陸自動車道における「中越地震災害応急復旧」。
〇甚大な災害発生に対し、短時間でもっとも効率的な復旧事業を実施した。
〇被災直後の緊急交通や物資搬送を支えた功績等を評価。
日本道路公団北陸支社
〃        湯沢管理事務所
〃        長岡管理事務所
〃        上越管理事務所
一般国道475号東海環状自動車道
(豊田東JCT〜美濃関JCT間)

〇東海環状道路の整備。
〇愛知万博開幕にあわせ73kmを一括開通させた。
〇関連事業を関係各機関が一体的に整備を行っており、環境への配慮、コスト縮減、効率化・円滑化など種々の技術成果があった。
国土交通省中部地方整備局
多治見砂防国道事務所
国土交通省中部地方整備局
岐阜国道事務所
国土交通省中部地方整備局
愛知国道事務所
国土交通省中部地方整備局
名四国道事務所
日本道路公団中部支社岐阜工事事務所
日本道路公団中部支社豊田工事事務所
地域高規格道路「鳥取豊岡宮津自動車道」
一般国道178号香住道路道路改築事業

〇兵庫県の地域高規格道路と国道の改築。
〇異常気象時通行規制区間の回避による、災害に強い道路の確保という点で、重要な事業。
兵庫県但馬県民局県土整備部
浜坂土木事務所
名神高速道路下植野高架橋横梁架替工事
〇名神高速道路の高架橋における主桁再利用した、横梁架け替え工事。
〇工期も短期間で、コスト縮減の観点から高い評価。今後の修繕のモデルになり得る。
日本道路公団関西支社茨木管理事務所
国道185号休山トンネル歩車道分離壁
〇国道185号休山トンネルにおいて歩車道分離壁を設置した工事。
〇分離壁の設置による環境の改善により、歩道利用者に高い満足度。事前事後のアンケート調査で効果が確かめられている。
国土交通省中国地方整備局
広島国道事務所
一般国道11号高松東道路(さぬき夢街道)上天神立体交差
〇国道11号と高松東道路の交差点の立体交差事業。
〇利用者サービス度の高い事業。
〇慢性的な交通渋滞を解消するなど大きな事業効果が得られている。
国土交通省四国地方整備局
香川河川国道事務所
古宇利大橋橋梁整備事業
〇県道の延長2020mの架橋。
〇海洋環境保全を評価。また、独自の支持力管理手法、上部工形式等の検討によるコスト縮減や100年以上の高耐久化等、新たな橋梁技術を採用した点を評価。
沖縄県北部土木事務所

【河川部門】 9事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
一関遊水地事業に伴う東北本線第三太田川橋梁改築事業
○北上川一関遊水地事業における築堤工事のため鉄道橋の改築。
○全国で初めて遮水壁土堤方式の施工を実現し、史跡及び駅前街区等の、景観保全(史跡保全)とトータルコスト縮減を達成。
国土交通省東北地方整備局
岩手河川国道事務所
子吉川癒しの川整備事業
○河川敷で、河川公園の整備にあたり行政、管理者、専門家が協働。
○計画段階から、河川管理者、市民と地元行政、医療・福祉関係者が連携。整備完了後も、官民連携による川での福祉と教育の将来像について情報の収集・発信を行うなど、活発な活動が継続的に行われていることを評価。
国土交通省東北地方整備局
秋田河川国道事務所
二級河川雪谷川軽米町〜九戸村河川災害復旧助成事業他1事業
○豪雨による災害に関連した河川改良復旧における住民活動。
○河川整備には、有識者等からなる懇談会を組織するとともに、計画段階から住民参加を展開。住民と行政が協働し管理用通路舗装を実施。
○多くの住民が川づくりに参加した上、事業実施後の満足度も高い。
岩手県二戸地方振興局土木部
統合一級河川整備事業 猪苗代湖
○猪苗代湖統合一級河川整備。建造水門の歴史と景観を重視し、既存施設を補強・補修し、新築と同等以上の治水機能を持たせた。
○河川管理施設等構造令に適合しない事項は全国で初めて大臣の特別認可を受け施工をしたことを評価。
福島県喜多方建設事務所
登川上流第2号砂防堰堤工事
○登川上流の砂防えん堤工事。
○国内で初めて「鋼製セル」と「ダブルウォール」の複合構造を採用。
○現場の玉石を利用しコスト縮減と、掘削残土、他工事の残土活用によるゼロエミッションに成功を評価。環境保全等の啓発活動も行っている。
国土交通省北陸地方整備局
湯沢砂防事務所
大津放水路建設事業(1期)
○大津放水路建設事業。地下トンネル形式を採用した地下河川の代表的事例。
○シールド工法区間の大半が民家下で、JR新幹線下の土被りも薄いため、沈下量を予測しながら施工。分水工は、騒音防止、維持管理コストの圧縮等に十分配慮した施設計画としたことを評価。
国土交通省近畿地方整備局
琵琶湖河川事務所
苫田ダム建設事業
○岡山県吉井川の多目的ダム建設。
○ダム本体の建設において、ゴミを減量。直轄ダム事業として初めて「ゼロエミッション」を実現。
○堤体コンクリート骨材等への河床材の有効利用、施工方法の見直しによるコスト縮減を達成等を評価。
国土交通省中国地方整備局
苫田ダム工事事務所
立岩海岸環境整備事業
○立岩海岸の環境整備。越波・高潮災害からの防護にあたり、自然環境、海浜利用にも配慮した。
○背後に道の駅があるという利点を生かした利用が期待される。離岸堤の陸側は自然石を被覆した。また、希少生物(ナメクジウオ)の生息範囲を侵害せず、影響が最も少ない構造を導入を評価。
愛媛県松山地方局建設部
羽地ダム建設事業
○沖縄県の2級河川における多目的ダム建設。
○フィルダム堤体施工の盛立工期を短縮する等によりコスト縮減。日本初となる選択取水設備の開発等多くの技術開発。エアリフト魚道の開発(日本初)による環境保全対策等、生態系保全や地域振興の面で成果。
内閣府沖縄総合事務局
北部ダム事務所

【都市部門】 15事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
日本橋まちづくりアイデアコンペ
〇日本橋まちづくりアイデアコンペの実施。
〇全国から応募されたアイデアに対し、地域と行政の間で協働してその方向性を模索。また、コンペの様子をマスコミを経由して広報したことなどを評価。
国土交通省関東地方整備局
東京国道事務所
思い出ベンチ事業
〇民間資金を取り入れた新しい公園の整備手法の開発。日比谷公園 100周年記念事業として位置付け。
〇管理の手法として、寄付を募って公園施設(ベンチ)のリニューアルを行い、誰もが親しみやすい公園としようとする取組を評価。
東京都建設局公園緑地部
東京都建設局東部公園緑地事務所
東京都建設局西部公園緑地事務所
柏の宮公園整備事業
〇杉並区の公園での区民との協働(維持・管理・利用)と公園里親制度導入。
〇公園利用者参加型による公園づくり、かつ、開園後は里親制度を導入するなど、住民参画を積極的に導入したことを評価。
東京都杉並区都市整備部公園緑地課
街なか再生・目抜き通り整備事業
〇石川県山中町の街なか再生・目抜き通り整備における住民独自の賑わい施策、ソフト面の展開。
〇電線類地中化や街灯・歩道などの整備事業と地域住民による景観形成基準に基づくファサード整備の連携、空き店舗活用等事業と町の景観条例の制定など住民と連携を評価。
石川県南加賀土木総合事務所
浜名湖ガーデンパーク整備事業
〇浜名湖ガーデンパーク整備。
〇園内施設のユニバーサルデザイン化。特に保水性舗装の施工及びその熱影響の検証を行ったことは特出評価。
静岡県
東部丘陵線建設事業
〇磁気浮リニアモーターカーによる中量軌道輸送システムの建設。
〇我が国初のシステムである。インフラ工事は、技術的な面でも優れている。万博開催にあわせ短い工期で9キロの橋梁・トンネルを施工したことは特筆される。
愛知県尾張建設事務所
名古屋東部丘陵工事事務所
名古屋市東部丘陵線建設事務所
公園緑地整備事業青少年公園再整備工事(もりのゾーン)
〇国際博覧会会場の青少年公園再整備。
〇日本庭園の景観設計、ユニバーサルデザイン化、動植物の希少種を保護する取り組みを推進など全般的に優れている。
愛知県尾張建設事務所
名古屋東部丘陵工事事務所
北西部プラント建設工事
〇岐阜市下水道のプラント(下水処理場)建設。
〇遊水地という地盤条件の中、周辺地域の個人井戸や既設構造物への影響なく工事を完了。また、用地の有効利用、下水道のPRなども行っている点を評価。
岐阜市上下水道事業部施設室
高石駅東B地区第一種市街地再開発事業
〇南海本線高石駅周辺市街地再開発。
〇駅前広場の整備と商業施設、住宅、大規模駐輪場、公益施設を集中整備し、中心市街地への人口呼び戻しに寄与と利便性を向上。数々の難関をのり越えた上での竣工を評価。
高石駅東B地区市街地再開発組合
阪神間都市計画事業芦屋西部第二地区震災復興土地区画整理事業
〇芦屋市震災復興土地区画整理事業での住民とのワークショップ等の実施。
〇地権者の協議会で将来像と施設の計画提案を受け事業に反映、事業後の管理を住民が行うなど、住民参加型の事業実施の先駆的取り組みを実施したことを評価。
芦屋市
神戸市震災復興土地区画整理事業における各地区での工夫
〇神戸市震災復興土地区画整理事業における「協働のまちづくり」。
〇地権者の協議会で将来像と施設の計画提案を受け事業に反映、事業後の管理を住民が行うなど、住民参加型の事業実施の先駆的取り組みを実施した。事業の進め方を評価。
神戸市
福崎町公共下水道事業福崎浄化センター建設事業
〇兵庫県福崎町公共下水道浄化センター建設事業。
〇「膜分離活性汚泥法」は、下水道事業としては初めて実用化。この処理技術は、当浄化センターの敷地面積、放流水質等制約条件への対応に成功。維持管理も容易である点などを評価。
日本下水道事業団近畿中国総合事務所
特定下水道施設共同整備事業(スクラム事業)
〇下水道施設共同整備での5町によるスクラム事業の実施。
〇処理場に関わるコストを縮減、総事業費の削減が図られた。また、5町同時に下水道事業を行うことにより、協議・検討する機会が増え、職員のスキル向上が図られた取り組みを評価。
宮崎県三股町
宮崎県山之口町
宮崎県高城町
宮崎県山田町
宮崎県高崎町
都市計画道路本城払川線街路事業
〇北九州市の緑地保全地区内における街路建設。
〇緑地保全地区内の街路として、自然環境に特に配慮を要した事業。トンネル上部の住民参加による緑化の取り組みを評価。
北九州市建設局
那覇広域都市計画事業那覇新都心土地区画整理事業
〇那覇市の米軍基地跡地を対象とする土地区画整理事業。
〇都市モノレールの整備と併せて駅前広場や道路を整備するとともに、地権者の意向を反映した換地と共同利用による大型施設を誘致、迅速な市街化とにぎわいを実現したことを評価。
都市再生機構沖縄総合開発事務所

【住宅部門】 2事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
公営住宅整備事業「秋田県営手形山一号住宅」
〇秋田県営住宅(150戸)の整備。
〇木材の活用により省エネルギーの実現、景観への配慮、耐久性の確保を行いライフサイクルコストの低減を図っているなど、木材の総合的かつ先進的な活用を評価。
秋田県
名古屋都市計画千種駅南第一種市街地再開発事業に
おける特定建築者制度の導入

〇名古屋市市街地再開発事業における特定建築者制度の導入。
〇制度の活用により、官民の適切なリスク分担、メリットを享受しながら、事業を円滑に進めている点が評価でき、政策的意義も高い。
都市再生機構中部支社
納屋橋西再開発事務所

【建築部門】 4事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
総合スポーツセンター陸上競技場再整備事業
〇陸上競技場の耐震改修及び内外装改修工事。
〇耐震補強工事にあたっては、補強に必要な部材をデザイン要素とするなど、既存施設のイメージを極力継承、バリアフリー化、既存施設を長期的に活用の意気込みを評価。
千葉県県土整備部施設改修課
愛知県庁西庁舎耐震改修工事
〇県庁舎における免震層の新設等の耐震改修工事。
〇防災拠点として必要な耐震性能を確保。40年近く経過した施設を、通常業務を継続しながら免震工事を実施した点が評価。
愛知県建設部公共建築課
福井県立病院整備事業病院本棟建設工事
〇福井県立病院本棟建設工事にあたって障害者等の各団体、施設利用者、一般県民の意見取り入れ。
〇設計段階で積極的に意見を取り入れて施設整備を行った。施設完成後もモニター見学会を実施し、さらに改善を評価。
福井県県立病院建設室
佐賀県立佐賀城本丸歴史館建設事業
〇佐賀城。天保期の本丸御殿の一部を忠実に再現。
〇地場産材料を積極的に活用した点、伝統工法を採用し専門技術者の育成に寄与している点、精度の高い復元を行っている点が評価。
佐賀県

【港湾部門】 11事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
島のみなとまちづくり大島岡田港「汐風プロムナード」
〇伊豆大島岡田港の「プロムナード」整備。
〇安全性や荷役の効率化と船客用の「通路施設」を整備した。島民とのパートナーシップによる景観・意匠・利用計画を行うなど、地元参加の意識を醸成し人に優しい施設づくりを目指した点を評価。
東京都港湾局離島港湾部
東京都港湾局港湾整備部
東京都港湾局東京港建設事務所
東京都大島支庁
中山水道航路整備事業
〇中山水道航路整備及び干潟・浅場造成。
〇船舶の大型化対応のため、世界最大級の浚渫船を使用して短期間で航路を供用。
〇浚渫による航路の確保とその浚渫土を利用した干潟・浅場造成での海域環境改善を評価。
国土交通省中部地方整備局
三河港湾事務所
下田港海岸環境整備事業
〇下田港における市民の憩いと観光交流のための海岸環境整備。
〇海岸保全の機能向上と利用しやすく親しみのもてる海岸を目指した。
〇隣接の「道の駅」と一体的な利用がなされ、陸海両面での交通拠点となっている。市民の憩いの場・賑わいの場の創出、さらに防災拠点としての二次的な効果も期待できる。
静岡県下田土木事務所
日本初の根入式鋼板セル防波堤の建設
(和歌山下津港北港地区防波堤(南))

〇和歌山下津港における、日本初の根入式鋼板セル防波堤建設。
〇軟弱な海底地盤の土砂処分量を軽減。護岸・岸壁工法を防波堤への採用し、ブロック被覆堤に比べコスト削減。高置換の地盤改良が不要になり土砂処分量がゼロとなったことを評価。
国土交通省近畿地方整備局
神戸港湾空港技術調査事務所
裏埋材に水砕スラグを用いた岸壁築造
〇福山港の−10mハイブリット構造岸壁の築造。
〇地域防災拠点として、耐震岸壁を整備、裏埋材として水砕スラグを使用し、液状化対策地盤改良の省略及び土圧軽減による断面の縮小が図られ、工期短縮及びコスト縮減が図られた点を評価。
国土交通省中国地方整備局
広島港湾・空港整備事務所
みなとオアシス制度の創設
〇みなとオアシス制度の創設。施設やスペースを活用した交流拠点づくりに、構想から運営・維持管理まで住民参画で行う事業計画に対し、PRや事業の支援等各種公的支援するもの。
〇地域住民がみなとまちづくりに関与する体制づくりを行う先進的な事例。
国土交通省中国地方整備局
国土交通省四国地方整備局
知夫漁港広域漁港整備事業多沢地区臨港道路橋梁工事(汐見橋)
〇密居集落の臨港道路を漁港前面にバイパスする橋梁整備。
〇本施設の捨石マウンドの天端設定などの環境へ配慮。橋梁の構造に立体ラーメン高架式+捨石基礎併用鋼管杭式を採用し、従来形式式に比べ約50%の経費節減を評価。
島根県隠岐支庁水産局
水島港国際物流・産業特区(特定埠頭運営効率化推進事業)
〇我が国初となる公共ふ頭の民間への貸付を行ったもの。料金やサービスの面での柔軟かつ多様な対応が可能となった。航路の新規開設がなされるとともに取扱い量も増加し、背後圏へ大きな効果が波及。
岡山県土木部港湾課
郷ノ浦港旅客船ターミナル整備事業
〇壱岐島の郷ノ浦港における旅客船ターミナル整備。
〇クルーズや研修などの目的とする大型旅客船岸壁を整備したもの。旅客船の寄港頻度が増加し、地域産業・島内経済の活性化が期待できる。
国土交通省九州地方整備局
長崎港湾・空港整備事務所
松合地区地域水産物供給基盤整備事業(高潮水門整備)
〇松合地区地域高潮水門整備における住民との連携。
〇住民との懇談会等に基づいて、護岸所要天端高の確保、集落内全体の嵩上げなど、綿密に調整。防潮水門を支障なく運用するため、マニュアルに漁船との連絡方法も盛り込んだことを評価。
熊本県林務水産部漁港課
新多良間空港整備事業
〇新多良間で航空機の大型化と安定運航及び快適性の確保のため、空港を整備。
〇建設予定地の森林は国際保護鳥サシバの休息地となっていることから、樹木を移植する等の配慮。伐採した樹木をチップ化するなど環境保護に配慮・工夫を評価。
沖縄県宮古支庁土木建築課

【調査・研究部門】 1事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
GISを利用した盛土管理システムの推進による
コスト縮減に関する調査研究

〇GISを利用した盛土管理システムによるコスト縮減に関する調査研究。
〇盛土履歴、沈下量の予測まで考慮した盛土管理のシステム化。広く活用することが期待でき、今後の国土管理に発展させることが可能である。
都市再生機構埼玉地域支社
埼玉中央開発事務所

【特殊部門】 2事業   UP ▲
事 業 の 名 称 実 施 機 関
「街のシルバーシート」設置事業
〇「街のシルバーシート」設置に際して回収、加工、再利用、のリサイクル循環を完成。
〇リサイクル、コスト縮減など時流に合った取り組み。シンボルマークを公募するなど、住民参加にも努めている。ワイン瓶を利用、樹脂加工で熱を和らげるという工夫も良い。
東京都板橋区役所
(H20.11.21以降は都市部内)
芋川河道閉塞緊急対策工事
〇中越地震災害の芋川可道閉塞に対応するため、ポンプによる強制排水を実施した緊急対策工事。
〇例を見ない河道閉塞に対し、厳しい自然条件の下、短期的にかつ的確に対応した点を評価。
国土交通省北陸地方整備局
湯沢砂防事務所
(H20.11.21以降は河川部門)



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