■技術資格試験合格体験記

  行政の技術職員が資格試験に臨む意味

 〔取得した資格〕
  一級建築士
 〔資格取得年度〕
  平成27年度


田中 優太郎(たなか ゆうたろう)
 国土交通省 四国地方整備局 
 営繕部 整備課 営繕技術専門官
  1.受験の動機・経緯
 技術系(土木)の国家公務員に採用されてから十数年、1級土木施工管理技士の資格試験に ついては、いつか挑戦しようと漠然と思ってはいましたが、多忙を言い訳にして受験を先延ば しにしておりました。そんな中、公共工事の発注者側監督職員として現場で監督指導を行う立 場となり、資格を持っている現場代理人や監理技術者へ無資格の監督職員が監督指導する状況 に、これでいいのだろうかと疑問を感じるようになりました。そもそも公務員というものが行 政を行う資格の一つであると認識してはいたのですが、一方で土木技術者としては引け目を感 じるようになっていたこともあり、1級土木施工管理技術検定の受験を通じて技術力の向上を 図ることを決意しました。

 2.学科試験における留意点や学習のポイント
 学科試験は、四肢択一のマークシート形式で出題され、午前の問題Aは出題61問中30問の選択解答、 午後の問題Bは出題35問全問必須解答となっております。
 試験全体の出題傾向としては、過去問をベースに問い方をひねったアレンジ問題が中心だと 感じました。よって、学科試験の学習のポイントとしては、過去問を繰り返し学習することが 合理的かつ効果的だと思います。

 3.実地試験における留意点や学習のポイント
 実地試験は、指定されたテーマに沿って自身の土木施工経験を記述する経験記述の必須問題、 各々出題5問の中から3問を選択解答する選択問題の構成となっています。実地試験は学科試 験と違い、解答方式は記述式で、自分なりの答えを文章で簡単明瞭にまとめる力が求められま すので、学科試験とは異なる難しさがあります。
 特に経験記述については、事前の準備が必須です。経験記述で求められる自らの現場での課 題対応等の経験を具体的に記述することは、試験当日にいきなりやろうとしてもとても難しい ことだと思いますので、事前の準備が必要です。
 私の場合は、過去の出題傾向を踏まえ、品質管理・工程管理・施工計画・安全管理の4つの 項目について、事前に経験論文を作成して記憶しておきました。基本となる文章を作成し、し っかり記憶しておくことで、同じ問題が出題された時に対応しやすく、変化球的な問題が出題 されても事前に準備しておいた文章をもとに応用を加えて対応することができると思います。


 4.受験者へのアドバイス、注意点、励まし等
 実地試験は、指定されたテーマに沿って自身の土木施工経験を記述する経験記述の必須問題、 各々出題5問の中から3問を選択解答する選択問題の構成となっています。実地試験は学科試 験と違い、解答方式は記述式で、自分なりの答えを文章で簡単明瞭にまとめる力が求められま すので、学科試験とは異なる難しさがあります。
 特に経験記述については、事前の準備が必須です。経験記述で求められる自らの現場での課 題対応等の経験を具体的に記述することは、試験当日にいきなりやろうとしてもとても難しい ことだと思いますので、事前の準備が必要です。
 私の場合は、過去の出題傾向を踏まえ、品質管理・工程管理・施工計画・安全管理の4つの 項目について、事前に経験論文を作成して記憶しておきました。基本となる文章を作成し、し っかり記憶しておくことで、同じ問題が出題された時に対応しやすく、変化球的な問題が出題 されても事前に準備しておいた文章をもとに応用を加えて対応することができると思います。


  メンテナンス時代への知識の構築

 〔取得した資格〕
  コンクリート診断士
 〔資格取得年度〕
  平成26年度


肥川 雄二(ひかわ ゆうじ)
 国土交通省 九州地方整備局
 宮崎河川国道事務所 技術副所長

 1.受験の動機
 高度成長期に建設された橋梁やトンネル等の大型構造物が50年経過するなどの老朽化が急 激に進行する中で、道路行政においても老朽化対策の重点化や各道路管理者(地方自治体を含 む)に対する5年に1回の構造物点検が義務化されるなど、メンテナンス時代に対応するため、 大きく舵を切られていました。
 このため、道路行政の一端を携わる者として、メンテナンス知識の構築は重要と考え、当面の 目標であった技術士の合格を機に次のステップとしてコンクリート診断士を受験することを決意しました。

 2.受験の留意点や取組み
 コンクリート診断士試験は専門性の高い知識が必要とされるため、11月に開催されるコンクリート技士試験(生コン工場技術者資格)を 受験して基礎知識を養ったうえで受験しました。
なお、受験にあたっては4月に行われる講習会の受講が必要です。

 @受験フロー

 1)コンクリート技士試験(11月下旬13:00.16:00)
       ※基礎知識構築のために受験

 2)コンクリート診断士講習会(4月上旬2日間)
       ※受験資格の一つで2年間有効(試験2回分)
                ↓

 3)コンクリート診断士試験(7月下旬13:00.17:00)

 A試験方法

 コンクリート技士: 試験方法

         (四肢択一・○×式)

 コンクリート診断士: 試験方法

          (四肢択一・記述式)

 両試験とも、概ね70点以上(未公表)が必要とされています。

 B試験の取組み
 コンクリート技士は、コンクリートに関する基礎的な知識を求められるため、 基礎知識の参考書と過去問題を繰り返し行うことで合格ラインに達すると思われます。
 コンクリート診断士は、コンクリート技士試験で得られた知識に診断に関する知識が必 要となるために、択一はコンクリート診断士の過去問題を繰り返し行いました。
 また、記述はA必須とB選択(建築、土木)の2題回答で1問1,000字以内となっていま す。A必須は社会情勢とそれを踏まえたコンクリート診断士としての知識や理念が出題さ れ、B選択は劣化原因、調査項目、対策に関する問題です。このため、インターネットに よるメンテナンスに関する社会情勢の情報収集や過去問題の解答の視点、論点の整理をしました。

  3.資格取得後に実務に役立ったこと
 資格取得後、翌年度には事務所での新設ポストである総括保全対策官に任命され、直接道路 メンテナンスに携わる立場になりました。
 道路メンテナンスの業務、工事に携わる様々な方々と議論を行うことが増え、もし、受験し ていなければ表面的な指摘に終始していたと思われ、資格取得により専門技術者と対等で深い 議論ができたと自負しています。

 4.受験者の皆さんへ
 今後、多くの構造物の老朽化が進展して行くことが予想されており、特に橋梁は10年後に は建設から50年経過した老朽橋が全体の半数に達すると予想されるなど、メンテナンス技術 の必要性は年々高まっています。
 これまで、新設の技術は確立されて来たところですが、メンテナンス技術に関する進化は充 分であると言えず、技術革新、新技術開発が求められているところです。
 こうした中で、コンクリート診断士の受験はコンクリート構造物の主たる劣化原因である塩害、 中性化、ASRなどのメカニズムをはじめとするメンテナンスに関する知識の構築を図り、今後必 要とされるメンテナンスの技術革新、新技術開発の糧となるものであり、今後の皆さんの仕事に多 いに役立つ資格だと思います。