―建設技術講習会の質疑応答(第477回)― |
(第477回)道路行政の課題、港湾・漁港行政の課題
・開催地 | | 札幌市 |
・時 期 | 平成15年9月3日〜9月5日 |
・題 目 | 成果主義の道路行政マネジメント
国土交通省道路局企画課道路事業分析評価室 企画専門官 大庭 孝之 氏 |
【質問】マネジメントのサイクルは1年と認識しているが、予算要求時期が9月なので事業評価をどう整理すればよいのか。 (埼玉県) |
【回答】その年の事業評価は、年度途中なので、なかなか反映しずらいが、1年単位で達成度報告書を作成しなければならない事業もあるので、その後、変更があれば見直しする。 |
・題 目 | | 人優先の道づくり
国土交通省道路局地方道・環境課 道路交通安全企画官 三浦 真紀 氏 |
【質問】歩車道区分の段差2cmについて、また障害者団体の実情について。 (埼玉県) |
【回答】・2cmの段差では、車椅子では歩きづらいので、国土交通省の研究機関で幾つか実験をし、段差を0cm、1cmにして縁石背面高さを5cmにして視覚障害者の方に実際歩いてもらい、歩車道区分がわかるかどうかアンケートした。よって、構造令では2cmを標準とするとしているが、地域の障害者団体に相談すること。「道路の移動円滑化整備のガイドライン」に実験結果を掲載している。
・障害者団体からは、視認性確保の要望がある。 |
【質問】・電線地中化におけるサヤ部分の維持管理費は。
・老朽化工事の自治体負担は。 (宮崎県) |
【回答】・サヤの部分の維持管理費は道路管理者。
・電線共同法では、自治体の費用負担が必要。 |
・題 目 | | 道路の管理に関する最近の取り組み
国土交通省道路局国道・防災課 課長補佐 渡邊 茂 氏 |
【質問】・アセットマネジメントシステムにおける橋梁の点検における支援措置について。
(富山県) |
【回答】橋梁点検には補助制度はなし。大規模な修繕や更新は、補助制度有り。 |
【質問】アウトカムの目標値は、5年間で2割削減であるが全国的に発展するのか。 (佐賀県) |
【回答】現在実態のデータがとれてないので、全国の直轄国道でアウトカム指標の調査を始めている。地方道でもアウトカム指標を取り入れるのであれば参加して欲しい。 |
・題 目 | | 環境、リサイクルに配慮した新しい漁港漁場整備について
農林水産省水産庁漁港漁場整備部整備課 課長補佐 横山 純 氏 |
【回答】カキ殻は一般廃棄物であるが、加工業者が出したものは産業廃棄物扱い。 |
・題 目 | | 既存港湾ストックの有効活用について
国土交通省港湾局建設課 港湾保全対策官 岸谷 克己 氏 |
【質問】・調査チェックシートはホームページ等で公表されるのか。
・港湾施設の国と県との共有化について、データベースは国で作成したフォーマットを県へ提供できるのか。 (富山市) |
【回答】・チェックシートは現在、点検修正中であり、最終版は維持管理マニュアルの更新版に掲載したいと考えている。
・国で作成したものを県が参考にしてもらうことは可能である。フォーマットの貸し出しは経過をみて検討。 |
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