■第534回建設技術講習会(災害復旧)〜現場研修事業の概要


第534回建設技術講習会 現場研修事業の概要

1 長崎水辺の森公園整備事業
…………………………………………………………………………………………………長崎市常盤町、出島町
 長崎は、平地が乏しく、狭隘な平地に都市機能が過度に集中しているため、都市機能の低下が著しくなっていた。そこで、長崎県では、この問題点を解決し、魅力ある都市空間の再生を図るための計画を策定した。
 このうち、臨海部については、昭和63年より「内港再開発事業」として着手し、平成16年3月には、本プロジェクトの成果とも言える「長崎水辺の森公園」がオープンした。
 「大地の広場」「水の庭園」「水辺のプロムナード」の3つのエリアで形成され、長崎の歴史と地形に即したアンドアートとして長崎の町のシンボルとなっている。

2 女神大橋(ビィーナスウイング長崎女神大橋)
…………………………………………………………………………………………………長崎市大浜町〜新戸町
 長崎市内の慢性化した交通渋滞の緩和と、長崎港の両岸に分散している港湾施設の連携強化・物流の効率化を図る事ことを目的として建設された。
 長崎港に世界最大級の客船が出入りすることを考慮して、水面から非常に高い場所を人や車が通行する斜張橋の形式を採用している。また、夜間はライトアップされ、観光都市長崎の新たなランドマークとしても親しまれている。
 2005年12月11日に女神大橋を含む約4km区間が供用を開始し、さらに2010年度には高速道路長崎自動車道と接続することで新たな幹線道路網を形成する予定である。

3 新西海橋(しんさいかいばし)
………………………………………………………………………………………………長崎県佐世保市〜西海市
 新西海橋は、長崎県佐世保市の針尾島と西海市との間にある針尾瀬戸にかかる橋である。鋼中路ブレースドリブアーチ橋の主橋部と、PC4径間連続ラーメン箱桁橋の入江部からなり、2006年3月5日に開通した。1955年開通した西海橋と並行しているため、西海橋からもその姿を見ることができる。橋下には日本三大急潮として有名なうずしおなどを見ることが出来る。また、近くには真珠湾攻撃の指令を発信した針尾送信所無線塔があり、桁下の歩行者専用道にある展望台から無線塔も見ることが出来る。

4 西九州自動車道佐世保道路建設事業
…………………………………………………………………………………長崎県佐世保市矢岳町〜同市大塔町
 佐世保道路は、福岡県福岡市を起点として佐賀県唐津市、伊万里市、長崎県松浦市、佐世保市を経て佐賀県武雄市で長崎自動車道に接続する延長約150kmからなる西九州自動車道の一環をなす道路で、延長8.3kmの一般国道の自動車専用道路です。平成元年度までに平面部L=0.5kmと側道部L=0.7kmを、平成10年4月に佐世保大塔IC〜佐世保みなとIC間5.4km(ランプ部含む)を供与しています。
 また、平成14年度より、佐世保みなとIC〜佐世保IC(仮称)間の工事に着手しており、完成すれば交通のサービスの向上・社会生活圏の拡大等が期待できます。

5 ポートルネッサンス21
………………………………………………………………………………………………長崎県佐世保市新港町
 ポートルネッサンス21計画とは、これまでの物流と生産が主体であった港を、人、物、情報など総合的な機能を有する未来に向けた「みなとまち」へ再生するもので、佐世保港の三浦地区における老巧化した港湾施設を再生し、産業・物流機能の更なる充実と大型旅客船が接岸できる岸壁や商業施設、観光レクリエーション施設、臨海公園など新たな港湾空間の整備を行う港湾再開発事業です。これにより航路利用者の利便性が図られ、また市民や観光客の憩いと交流の場になり、佐世保市全体の活性化に繋がるものと期待されています。
 昭和61年度に計画を策定し、平成元年9月に鯨瀬ターミナルビル、平成15年12月に新みなとターミナルビルをオープンさせ、市民と協働して、心やさしい海辺のまちの実現を目指しています。



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