■第498回建設技術講習会(品質確保と発注者責任)〜現場研修の概要


第498回建設技術講習会 現場研修事業の概要について

1 石橋記念公園整備事業…………………………………………………鹿児島市浜町地先
 鹿児島市の中心を流れる甲突川には、かつて上流から玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋の5つの大きなアーチ石橋が架かり、「甲突川の五石橋」として県民に親しまれてきましたが、1993年(平成5年)8月6日の集中豪雨による洪水で、武之橋と新上橋が流失してしまいました。
 そこで残った3橋は、貴重な文化遺産として後世まで確実に残すため、河川改修に合わせて移設して保存することになり、五石橋の歴史や技術等を伝える石橋記念館を整備して、2000年(平成12年)に石橋記念公園として開園した。

2 鹿児島港本港区再開発事業……………………………………………鹿児島市本港地先
 鹿児島港は、鹿児島市の北から南へ約20kmの範囲に及び、7つの港区から成り立っています。
 このうち、鹿児島港発祥の地である本港区については、離島航路の集約化を図るとともに民間活力を導入して、商業サービス施設等の賑わいと憩いの空間を形成し、21世紀に向けた南の拠点“みなと鹿児島”の創造を目指しているところです。
 今後、北ふ頭、水族館、桜島フェリーターミナルビルに続いて南ふ頭や中央緑地等の整備を進めるとともに、商業サービス施設等を段階的に整備していくこととしています。
 

3 桜島国際火山砂防センター……………………………………野尻町地先
 桜島は常時活動を継続している活火山であることから、その斜面には樹木が生育せず裸地状態を呈しており、また降灰などの火山噴出物が厚く堆積しているため、少量の降雨においても土石流が発生しやすく、野尻川では年間15回〜20回、全島でも年間約63回と日常化しています。このような状況下で「土石流や火山活動の集中監視」を行い、「砂防工事関係者の安全を確保する」ことを目的に「桜島土石流発生集中監視施設」を計画しました。さらに、「火山活動・土石流に関する情報を日常的に地域住民に提供する」目的も合わせ持つものとしました。

4 上野原縄文の森整備事業……………………………………国分市川内地先
 上野原遺跡は、平成8年の発掘調査で縄文時代後期の竪穴式住居跡などが発見され、今から9500年前の国内では最古・最大級の定住集落跡であることが判明しました。
 この貴重な遺跡を生かし、「縄文の世界と向き合い・ふれあい・学び・親しむ場」にすることを目指して「上野原縄文の森」として平成14年10月5日に整備された施設です。
  展示施設や埋蔵文化財資料センターを備え、「見学エリア」と「体験エリア」に分けられているのが特徴です。


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