■第28回欧州建設事業調査団 |
〜公式訪問視察先概要〜 |
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アムステルダムは国際貿易等欧州を代表する産業活動の拠点であり、国際交流の中心地である。
古くから高速道路等の交通網整備が進められ、アムステルダムを囲う形で環状高速道路が整備されている。 同市では昔のままの景観を残していく方策として建物の高さや重要文化財に指定されている 建家の改修を制限し、また、車の駐車等に関する規制や自転車との共存についても様々な方策がとられている。 アムステルダム都市計画情報センターは、同市の都市計画や開発プロジェクト等の情報提供 を行っており、同市における交通、都市景観施策について説明を受け、これらの主要な施設を訪問します。 |
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シュツットガルト市は、ドイツ西南部のバーデン・ヴェルテンベルク州の州都(人口約58万人)。
同市のエコロジー都市計画は、ドイツ国内でも先導的成果をあげている。 同市は、盆地地形のため風があまり吹かず、大気汚染が生じやすいため、風の通り道を緑地として 確保する施策がとられ、同市の環境共生都市づくりを象徴する「緑のU(市街地をU字に取り囲む 緑地帯)」が設けられている。 同市の特にエコロジーに配慮された都市計画や交通計画について説明を受け、これらの主要な施設 を訪問します。 |
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チューリッヒ市では、バッハコンセプト(小川開放計画)を策定し、総延長15Kmの下水道を川の
上部に、汚水を下部に流す二階建構造とすることにより、緑のせせらぎを地上に戻した。通常はこの
小川に水が流れているが、洪水等である一定以上に水位が上昇すれば、地下を走る下水道へ流れ、
地表部の洪水の危険を避けている。また、下水道システム全体のランニングコストの低減、住環境の
質的向上、親水性を考慮しており、新しい小川は市民の憩いの場として提供されている。 この「市街地における改修事業」について説明を受け、施設を視察します。 |
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トリノ市は、イタリア統一時の数年間首都として、また工業都市として成長した人口約130万人の
自治体で、17世紀から20世紀前半までのバロック的都市デザインが都心部に集積している。90
年代に新しい都市マスタープランが作られ、歴史都心地区に接する位置にある幹線道路と鉄道は、都心
域を分断していることから、都市保全と改造開発の両方を目指す戦略的プログラムが作られている。 この計画における、都市再開発手法(ゾーニング及びエリア規制)や交通計画等について説明 を受けるとともに、同地域を視察します。 |
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リール市はベルギー国境沿いに位置する人口18万人の都市(‘リール首都圏’としては人口100万人を有する87の市町村集合体)。 英仏トンネルの開通、欧州統一市場の形成そしてTGV国際線の乗り入れ等、大型プロジェクトの実現を背景に、国境を越えた<21世紀のユーロシティ>の創造を目指して、新駅周辺開発地区 ”ユーラリール”が計画された。北西ヨーロッパにおける交通戦略の拠点となるとともに、経済、建築、文化面でも注目されている。 複合経済開発会社「ユーラリール社」(株主・約54%が公的機関、約46%が民間企業)を訪問し、新都市開発の状況や交通計画について説明を受け、同地域を視察します。 |
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