■第20回ヨーロッパ公共施設調査団
〜公式訪問先概要〜
ボタン 都市景観(ウルム市)
 ウルム(Ulm)市は、ミュンヘンとシュトゥットガルトの中間に位置するバーデン・ビュルテンベルグ州の古都で 人口は16万人。ドナウ河畔の世界一高い(161m)大聖堂(教会)は、街のどこからも見れ、街の誇りであり、 ウルムの街づくりの基軸。こうした地域アイデンティティに関わる住民意識と大聖堂(教会)が本来有している 人を集める機能とが融合して、中心市街地が活性化している。
 この大聖堂前の街の顔となるミュンスター広場の整備計画については、1906年から1980年代までの間、 6回に及ぶ設計コンペが行われた。大論争の末、住民投票によりシティハウス建設とミュンスター広場整備が 進められることとなった。同様に、市街部内の環状道路「ノイエ通り」の計画についても、自動車道の地下化 と地下駐車場整備を巡り、意見が分かれ、最終的には住民投票で決定する方針に切り替えられている。
 地域のアイデンティティとしての教会を核とした中心市街地における街づくり、都市整備の手法や住民意識と コンエンサスづくり等について学ぶ。

ボタン 都市政策(ディジョン市)
 ディジョン(Dijyon)市は、パリの東南約260kmに位置する。人口15万人の都市。60km2の都市圏に 人口密度3,840人/ km2とコンパクトな都市構造であることが、街づくりの成功の鍵。70年代には、 11,000人の人口が減少するほど、都市の効力を失っていた。その後90年代には、全体で6,000人が 増加し、うち、3,000人は都市部での増加へと転換。
 これは、都市部の住宅供給を主とする総合的な都市政策(中心部の歴史的環境保全地区内に9,800戸の 住宅を住宅改善計画事業等で再建・改修)と公共交通網整備(特に、バス交通による質の高い都市交通サービス の実践等)の成果といわれる。都心強化のための都市政策として、都市交通問題を重要課題とし、 @都心部の環境価値の保全強化、A居住環境の改善と多様な社会層の維持、B都市の文化や諸活動の活性化、 C住宅整備と都市部の拡大、D以上の都心活性化の目的と整合のとれた都市交通政策、を目標として掲げている。
 中心市街地活性化のための都市政策(バス交通、オープンスペース、都市住宅など)について学ぶ。

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