■第19回ヨーロッパ公共施設調査団 |
〜公式訪問先概要〜 |
都市再生・都市環境(ボローニャ市) |
ボローニャ市は、イタリアの北部と中部を結ぶ古くからの交通の要衝として発達してきたエミリア・ロマーニャ州の州都。
歴史の遺産を数多く残し、欧州一古い大学を有する歴史的文化都市であり、伝統的手工業や中小企業を中心とした商工業都市。
人口約38万人。 イタリアの都市が抱える共通の課題である建築文化遺産の保護と既存の老朽建築的遺産の再利用とに関し、同市では、経済的、社会的課題を抱えながら、 近年、建築的遺産を再利用する方針で、市街地の再生が図られてきている。 市街部の建築的遺産の保存と再利用による市街地の再生、郊外の衰退した地区の修復、また、交通・輸送及び汚染等が集中する地域の修復を目指す 環境政策、都市再生政策について調査する。 |
都市環境・都市政策(イシー・ル・モリノー市) |
イシー・ル・モリノー市は、パリの南西部に隣接する、面積4.25Ku、人口52,700人、多くの企業が本社を置き急速に発展している
都市である。IT技術への対応を積極的に進めており、この分野ではパイオニア的存在といわれている。 同市は、1998年の「環境グランプリ」を受賞するなど、環境にやさしい交通政策やゴミ処理対策などが評価されている。 大気汚染や騒音公害への対策にも力を入れており、県の騒音対策プログラムの実験自治体に指定されている。 また、町を花で飾る活動、セーヌ川の浄化と川沿いの遊歩道及び公園の設置を行うなど、町の環境美化への取り組みがなされている。 交通環境対策や、地域ぐるみの都市環境への取り組みについて調査する。 |
「テーマ」を持った独自調査(ヴェネチア市) |
ヴェネチアは大小118の島々からなるラグーナ(潟)地帯にできた海上都市で、イタリアを代表する観光都市の一つ。これらの島は 400の橋と150から160の運河で結び付けられ、今では一つの島となっている。海面上昇による都市の浸水問題を抱えている。 舟運等による都市交通・環境及び環境施策面から視察。 |
「テーマ」を持った独自調査(ラ・デファンス) |
パリの大都市軸であるシャン=ゼリゼ大通りの延長線上に造られた新都市。パリの歴史的景観を保持しつつ、市内のオフィス需要に 応えるなど現代都市としての活力を維持するため、パリの西端部(市域街)で1960年以降建設が進められてきた。 総事業面積は800ha。新都市の現状について視察。 |
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