■第18回ヨーロッパ公共施設調査団 |
〜公式訪問先概要〜 |
環境保全・都市の活性化(ハイデルベルク市) |
ハイデルベルク市は面積109ku、人口14万人で、古都として名高い。 同市の環境政策は、1990年から積極的に展開され、ゴミ、森林保護、交通、大気汚染、水質保全、エネルギーなど、多岐にわたる総合的な 取り組みが行われてきた。大きな特徴は市民参加型であったことで、市民の関心と協力を喚起したことが評価され、189の自治体が参加 した環境コンテストで、「ドイツ自然&環境首都96/97」を受賞した。 また、同市では、1997年、全市商業構想を策定するなど、商業の振興、中心市街地の魅力化等にも取り組んでいる。 土地利用、景域保全、環境政策と市民参加等に関して、説明を受け、代表的な現地を視察する。 |
都市環境・風景計画(レッジョ・エミリア市) |
イタリアでは、「パエサッジョ(風景)」を保存する計画「風景計画」の立案を、地方分権の主な単位である州政府に義務づけている。 中部イタリアのエミリア・ロマーニャ州(人口約400万人、8県、340自治体)の「風景計画」を受けて、レッジョ・エミリア市 (人口約13万人)では、先進的に計画の更新を試みている。特に、都市環境の計画内容として、新幹線ルート、高速道路・幹線道路の 緑化強化、市街地の雨水浸透性の向上、環境共生型の郊外開発への変更など、持続可能な開発方法の具体化が進んでいる。 同市都市計画局を訪れ、これらの風景計画等について説明を受け、現地を視察する。 |
都市交通・街づくり(ルーアン地域) |
ルーアンはパリの西125kmにあり、人口約40万人のフランスで9番目に大きい都市で、1995年からはディストリクト(地域)。
1970年から歴史的保全地区としても有名な中心市街地を歩行者専用ゾーンとして、面的に拡大する都市計画を進めている。 1983年に、交通の諸問題を解決する手段としてトラムの実施が決定。1990年、承認。建設、運営は民間企業との契約に基づき委託する方式で、 企業グループSOMETRARが契約。 行政と住民の双方向の十分なコミュニケーションが図られ、環境整備面でも、駅周辺のデザイン、主要な施設等において、文化的環境づくり の面等、様々な内容を展開している。 トラム導入にかかる地域対応、事業の進め方、街づくり(文化的環境)等について、説明を受け、現地を視察する。 |
|